外反母趾
・症状
足の指の付け根にある深横中足靭帯が伸びたり、緩んでしまったうえ靴などの締め付けから親指が小指側に曲がり変形した状態を言います。
足に合わない靴を履いている場合になりやすく、女性に多くみられます。
症状の進行によっては、痛みを覚え、歩行や起立のたびに痛みを感じる場合があります。
・原因
遺伝やハイヒールが原因と考えられています。
ハイヒールが原因とされる理由として、足が前滑りし足先が靴先に押し込まれる、ヒールが高くなるにつれ足先にかかる体重の割合が増える、第1指の中足指節関節の背屈角度と、足関節の底屈角度が大きくなるため靭帯が緩んで不安定になり、かつ足の横アーチに関する筋肉が緩むため開張足になることが考えられます。
・治療
保存療法→靴の指導や運動療法、アーチを改善するため足底版の作成などがあります。
症状が改善されない場合には手術療法も考えます。
足底腱膜炎
・症状
長時間走っている時や走ったあとに、足のうらの内側のかかとに近いところにある足底腱膜痛くなります。
足の形の異常や、走り過ぎることによって痛む病気です。
・原因
走ることの多い陸上競技やなどで、足のうらの筋肉や腱を使い過ぎて炎症を起こします。
また、偏平足など足の変形で負担がかかる場合によく見られます。
・治療
痛みがとれるまで、局所安静、靴の中敷きを工夫したりします。
足底筋膜のストレッチングなど、指導していきます。
偏平足
・症状
足のうらが平らで、土踏まずがない状態を偏平足といいます。
土踏まずには、足にかかる衝撃を吸収してくれる役割があり、偏平足になってしまうと、歩くときに疲れやすくなる、腱や関節に負担がかかり、特に足首、足のうらに痛みが生じる、普通より内側に重心がつきやすいためX脚になってしまうなどがあります。
・原因
先天的なものと後天的なものがあります。
先天的な原因である遺伝子を持っていると、少年期の土踏まずの形成が阻害されます。
後天的な原因として、足の周りの筋力や靭帯の強さが関係してきます。昔に比べ最近の子供は外で遊ぶ機会が減り、家庭用ゲームなどの普及により、家の中にいる時間が増えたのも、筋力低下の原因と考えられます。
・治療
足の筋肉をつけるストレッチでアーチが形成される筋肉をつける。
靴の中敷きや装具で矯正していく方法などがあります。